亜樹の 萩尾望都作品 感想日記

*ポー復活で舞い戻ってきたファンがゆっくり綴ります。ネタバレご了承ください

(26)「ポーの一族」イラスト集~綴じ込み付録③

ポーの一族」イラスト集~綴じ込み付録の最後です。


特に記載のない限り出版元は小学館です。
ほとんどが古い雑誌のコピーの画像ですのでコンディションが良くないものもあります。どうぞご了承ください。
このイラスト集は「ポーの一族」の画集等が出版されていないこともあり、旧作のレアなイラストをご紹介してファンの方にポーの世界をより楽しんで頂きたいという思いで作りました。萩尾先生ならびに小学館様より削除のご要請がありました場合は速やかに削除いたします。


『週刊少女コミック』1976年4・5号
’76星うらない付き 少コミ 名作ポスターf:id:mimosaflower:20180130184706j:plain

とてもドラマチックな絵柄のポスターです。
リーベルとユーシスの華やかさと、青白く浮かび上がるエドガー達バンパネラの異質さが対照的。
踊るメリーベルとユーシスの姿は舞踏会の場面を彷彿させますが、髪をなびかせて見つめ合う2人からは激しい胸の鼓動が伝わってくる一方で、悲劇の幕が切って落とされようとする緊迫した空気も感じられます。
画像はトリミングしていますが、この絵の下には星占いが付いています。
裏面は竹宮惠子先生の「ファラオの墓」の星占い付きポスターでした。


『週刊少女コミック』1976年10号
少コミ特製 ポーの一族バレンタイン・カード
(画像はセイカ永遠の少女マンガぬりえ5 ポーの一族」より)

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この絵はあちこちで使われているので「ポーの一族」のイラストとしては最も有名かもしれません。
大きく引き伸ばされていたりするので掲載誌をご覧になっていない方は意外に思われるでしょうが、カードの実物は外枠を含めても約14.6×10.2センチの葉書サイズしかないのです。
私はデビュー40周年記念原画展で原画を観る機会に恵まれましたが、原画も小さいものでした。
レースの部分まで丁寧に描き込まれていて、とても優美で上品なポートレートです。


『週刊少女コミック』1976年14号
小学館漫画賞受賞記念 夢のデラックス・ポスター ポーの一族

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萩尾先生の第21回小学館漫画賞受賞記念特大号に付いていたポスターです。
縦約36.8×横約26.0センチと、ちょうど見開き2ページ分の大きさがあります。
マンドリンを弾くエドガーと、ささやきを交わすメリーベル
背景の緑にとても映えますね。
この絵は『萩尾望都対談集1970年代編 マンガのあなたSFのわたし』(2012年 河出書房新社)の帯に使われています。


別冊少女コミック』1976年4月号
小学館漫画賞受賞記念 アンコールポスター
(画像はセイカ永遠の少女マンガぬりえ5 ポーの一族」より)

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こちらも小学館漫画賞受賞記念のポスター。
「エディス」前編の掲載号に付きました。
エヴァンズの遺書」後編の扉絵です。
この絵も割とあちこちで使われているのでメジャーな方ではないかと思います。
残念ながらフラワーコミックスの「エヴァンズの遺書」には収録されていません。


別冊少女コミック』1976年7月号
ポーの一族 イラストポエム

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「エディス」が終了し、第2シリーズが完結した翌月号に付いた華やかなイラストポエムです。
当時、「ポーシリーズは本当にもう終わってしまったの?」と半信半疑の状態だったので、このイラストを見て「やっぱりまだ終わりじゃないよね」と自分に言い聞かせたものでした。
その後、もう続きはないのだとわかって、がっかりしていましたが…
あれから40年。やっぱり終わっていませんでした!!
ポエムは1行目が切れてしまったのですが全文は次のとおりです。

「夜のあけそめに目をさまし
ただ音もない静けさを
この身の中にひきこめば
花の色さえとけだして
なにかけだるいモノローグ
きみ ロンドを踊ろう
ゆるやかに
きみ ロンドを踊ろう
くりかえし
きみ ロンドを踊ろう
   え・詩/萩尾望都

2人は「小鳥の巣」でも軽やかにワルツを踊っていましたね。
昔はダンスが上流階級のたしなみでしたし、彼らもつれづれに踊ったりしたのでしょうか。
私はずっとこのイラストポエムを2人が一緒に旅している時の情景だと思っていたのですが、最近もしかするとアランがいなくなってしまった後のエドガーのモノローグかもしれないと思うようになりました。
夜明けに1人目覚めたエドガーがアランの思い出を辿っているのではないか、と。
もちろん違うかもしれませんが、そう思うとこのイラストポエムが全く違うものに見えてきます…。
ところで、この絵は「チェリッシュ・ギャラリー 萩尾望都 自選複製原画集」(1978年 白泉社)のカバー裏に使われています。
萩尾先生はピンクとブルーの配色がお好きと聞きますので、お好きな配色でまとめたお気に入りの1枚なのでしょうね。


別冊少女コミック』1976年8月号
ポーの一族名場面集

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左下に作品リストが載っています。
絵は予告カットと表紙カットで構成されていて初出は次のとおりです。

〈上列 左から右へ〉
エドガー:「メリーベルと銀のばら」第3話予告カット
エドガーとアラン:「小鳥の巣」第3話予告カット
リーベル:未確認
エドガーとメリーベル:「メリーベルと銀のばら」第1話予告カット
エドガーとアラン:「小鳥の巣」第1話予告カット

〈下列 左から右へ〉
エドガーとアラン:「ピカデリー7時」予告カット
シーラとクリフォード:「ポーの一族」第3話予告カット
リデル:「リデル・森の中」表紙カット


別冊少女コミック』1976年8月号
ポーの一族アイロンプリント

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あまり鮮明でなくて申し訳ないのですが、上の名場面集と同じ号に付いていたアイロンプリントで実物は赤い色です。
アイロンプリントなのでオリジナルの絵と逆向きになっています。
それぞれの初出は次のとおりです。

左端 アラン:「一週間」扉絵
上列左 エドガー(アップ):「エディス」後編予告カット
上列右 エドガー(上半身):「一週間」本編内
下列左 エドガーとアラン:「小鳥の巣」本編内
下列右 ロゼッティ(ローザ):「ポーの一族」本編内のアランが持っていた焼き絵。メリーベルではありません。

この号には萩尾先生と羽仁未央さん(当時12歳)の対談を含む「ポーの一族」特集も5ページに渡って掲載されていました。

 


ポーの一族」イラスト集、次回は予告カット・表紙カットをご紹介する予定です。