亜樹の 萩尾望都作品 感想日記

*ポー復活で舞い戻ってきたファンがゆっくり綴ります。ネタバレご了承ください

(43)「ポーの一族」イラスト集~その他

ポーの一族」イラスト集も最後となりました。
これまでのカテゴリーに収まらなかったイラストをまとめてご紹介いたします。


特に記載のない限り出版元は小学館です。
ほとんどが古い雑誌のコピーの画像ですのでコンディションが良くないものもあります。どうぞご了承ください。
このイラスト集は旧作のレアなイラストをご紹介してファンの方にポーの世界をより楽しんで頂きたいという思いで作りました。萩尾先生ならびに小学館様より削除のご要請がありました場合は速やかに削除いたします。

 


フラワーコミックス広告


『週刊少女コミック』1974年24号

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ポーの一族」は1974年に小学館フラワーコミックスの第1弾として全3巻が刊行され、全国の書店で品切れが続出するほどの大ヒットとなりました。
その発売を告知するピンナップで、発売日は1巻5月20日ごろ、2巻6月20日ごろ、3巻7月20日ごろと書かれています。
右の大きな絵は「ポーの一族」第2話の合同扉ですが、左に90度傾けた状態になっています。
小さい絵は右から「ポーの一族」第1話予告カット、「メリーベルと銀のばら」第1話予告カット、「小鳥の巣」第4話予告カットです。


『週刊少女コミック』1974年 夏の増刊号

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全3巻発売後の広告です。
右のエドガーだけタッチが違うので2つの絵を合成しているのかもしれません。
左上のエドガーがエーリクに似ているのは「トーマの心臓」の連載中だったからでしょう。
先生は「トーマ」完結後にポーシリーズを再開した時、エドガーがエーリクに似てしまって困ったとおっしゃっていました。
この広告にもそれが表れているようです。


『週刊少女コミック』1974年41号

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エドガーは上の絵と同じです。
リーベルの絵と合成されているようです。


ポーの一族」第2巻

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私が持っている昭和50年(1975)4月10日発行の初版第5刷に載っている広告です。
ちなみに定価は320円(消費税はまだありませんでした)で、第1刷は昭和49年(1974)7月1日発行となっています。
この広告が次の版にも載っていたかどうかはわかりません。
最近発売された復刻版には載っていないそうです。

 


『週刊少女コミック』1976年13号

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『週刊少女コミック』1976年14号は萩尾先生の小学館漫画賞受賞記念特大号でした。
そのカラー予告で、円の中にエドガーが描かれています。
14号は短編「花と光の中」が掲載され、表紙の絵も萩尾先生(画像の少女の絵。実際の表紙も先生の彩色は顔部分のみです)。
記事(26)でご紹介しているエドガーとメリーベルのデラックスポスターが綴じ込み付録で付いていて、裏面が「追跡取材 萩尾望都の素顔初公開!!」と題された先生の紹介記事になっていました。

 


別冊少女コミック』1976年8月号
ポーの一族特別企画 少年たちは今どこに!?」

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5ページのポー特集の中の1ページです。
ポーの一族」のラストの印象的な1枚絵を中心に主要キャラクターがコラージュされています。
特集は先生と羽仁未央さん(当時12歳)の対談が3ページ。
他に先生が書かれたと思われる「ポーの一族」年表や、「吸血鬼とポーの一族」という解説、先生の近況などが載っていました。

 


別冊少女コミック』1976年11月号
「お帰りなさいモトセンセー」

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作家さん方の近況ページの1コーナーです。
この年、先生は「エディス」執筆後にヨーロッパを旅行されたので、こういうタイトルが付いています。
画像が不鮮明で申し訳ないのですが、右側がポーの3コマ漫画になっています。


旅行から太って帰ってきたら…
先生「タダイマー」
 ↓
「なんでアランを殺したの」と手紙の山……
 ↓
ごめんなさい
赤いバラ十本買ってきて おそいお通夜
先生「アレ アンタダレ?」
エドガー「ダレデショ」

 

小さく描かれたエドガーが可愛いですね。
当時、私はこれを見て「エドガーは生きているけどアランはやっぱり死んでしまったんだなあ」と諦めの心境になったのでした。
今、あの時の自分に「40年後にアランがきっと復活するよ」と教えてやりたいです。
翌月の12月号には「続・11人いる!」が掲載されたので、3コマ漫画の左はその予告を兼ねています。

 

 
『週刊少女コミック増刊フラワーデラックス』1976年8月刊


表紙

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増刊号の表紙です。とても美しいですね!
ポーの一族・イラスト&メルヘン大特集」で、この表紙の裏面から「ポーの一族」のイラストが続き、構想メモの画像が1ページあります。
他に「ポーの村」「グレンスミスの日記」「1ページ劇場 1971年12月10日のひとりごと」の再録、「とってもしあわせモトちゃん」と童話「泣きむしクラウン」の描き下ろしを収録。
「泣きむしクラウン」は現在、『銀の船と青い海』文庫版(2015年 河出書房新社)で読むことができます。


エドガー/発表前のエドガーとメリーベル(未発表)

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エドガー単独の絵は、記事(24)でご紹介している『別冊少女コミック』1973年10月号の綴じ込み付録のしおりに使われています。
しおりの絵は部分的でしたが、こうして全体を見るとエドガーの心の葛藤が表現されているのを感じます。


円の中は発表前のエドガーとメリーベル
リーベルは巻き毛ではありませんね。
構想メモでは巻き毛なので、それよりも早い段階で描かれたものなのでしょう。
エドガーの方は作品とほぼ変わらないので、先生の中で最初からはっきりしたイメージがあったのだなあと思います。


エドガー(未発表)

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こちらも未発表ですが、絵のタッチから第2シリーズに入って描かれたのだろうと思います。
何もかも見通したような眼差しと、かすかな微笑。
端正で気品があり少し悩ましくもあって、これこそエドガーという感じがします。

 


ストロベリーフィールズ』1976年 新書館

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ストロベリーフィールズ』は丸ごと1冊萩尾先生の本で、「湖畔にて――エーリク14と半分の年の夏」が収録されているほか、イラストポエムやスケッチ、エッセイ、アルバムなど盛り沢山の内容です。
特にメインになっているのは40ページ以上に及ぶ先生と伊東杏里さんの対談で、画像は2つともその中に載っていたものです。
このイラストが描き下ろしなのか、前にどこかに発表されたものなのかは分からないのですが、小さく載っているだけなので描き下ろしではないような気がします。


対談の話題は多岐に亘っているのですが、タイムマシンの話が出た時に伊東さんが「…『ポーの一族』というのは、たとえば彼らにとって時間というものがないとすれば、彼らは時間を逆行することも可能なんだろうか。それはできないんだろうか」とおっしゃり、先生は「あら、おもしろいね。そこは考えたことがなかったです」と答えておられます。
そのアイデアが新作に取り入れられたら面白いですね。

 


ポーの一族」の旧作イラスト集はこれで最後です。
今後もし新しい画像を入手できましたら随時追加していきます。


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