亜樹の萩尾望都作品感想ブログ

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(25)「ポーの一族」イラスト集~綴じ込み付録②

ポーの一族」イラスト集~綴じ込み付録の続きです。


特に記載のない限り出版元は小学館です。
ほとんどが古い雑誌のコピーの画像ですのでコンディションが良くないものもあります。どうぞご了承ください。
このイラスト集は旧作のレアなイラストをご紹介してファンの方にポーの世界をより楽しんで頂きたいという思いで作りました。萩尾先生ならびに小学館様より削除のご要請がありました場合は速やかに削除いたします。


『週刊少女コミック増刊フラワーコミック』1974年夏の号
イラストピンナップ 萩尾望都ポーの一族」――バンパネラの洗礼――

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「洗礼」という言葉でいいのかな?とも思いますが、大老ポーにエネジイを授けられるエドガーです。
右下に男爵の姿も見えます。
そして左の方には原作のセリフが添えられています。

「…朝までには時間がある
…今じゃない! ぼくがおとなになって……
…幸運な子だ 大老(キング・ポー)の血を……
 ――「ポーの一族」2(フラワー・コミックス)
    メリーベルと銀のばらより――」

このイラストの原画は読者プレゼントでした。
当たった方、部屋に飾るのはちょっと怖かったのではないかと思うのですが…今もお持ちなのでしょうか。


別冊少女コミック』1974年9月号
ジャンボイラストポスター ポーの一族

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縦約34.5×横約20.5センチの、A4サイズより少し縦長のポスターです。
私は昔、このポスターを部屋に貼っていました (*^-^*)
2人きりでしなやかに時を駆けていくエドガーとアランの姿を、うっとり眺めていたものです。
この絵を見ていると作品中の詩が浮かんできます。

「通りすぎる
ときどきの間(ま)に
ささやき 笑い
まなざしを送りかわし

夢を織る
人びとの
あいだを
走り走り

このときの
流れの果てに
なにかあるのなら……」
(「ポーの一族」より)

「時の風よ
といきよ夢よ
走り 走れ
輝きのいまだ
見えぬ地平へ」
(「エディス」より) 


別冊少女コミック』1974年10月号
別コミにんきまんが主人公イラスト集 エドガー

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約9.2×4.4センチの小さいサイズながら繊細な絵です。
樹の上で物思いにふけるエドガー。
「メリーベルと銀のばら」での、月明かりに照らされた樹の上でメリーベルに忘れられることに涙していた姿や、「小鳥の巣」での「つれていくな つれていくな――」の場面が思い出されます。
ちなみにこの主人公イラスト集、他の絵は竹宮惠子先生の「空がすき!」よりタグとジュネ、岸裕子先生の「恋はどこから」より玉三郎大島弓子先生の「ジョカへ…」よりジョカとシモンでした。


別冊少女コミック』1974年11月号
フラワーコミックスにんきまんがシール

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フラワーコミックスの最初の3タイトルのキャラクターシールです。
シールと言っても糊は付いていません。
上から刊行順に「ポーの一族」、上原きみこ先生の「ロリィの青春」、竹宮惠子先生の「空がすき!」です。
とても繊細な絵なのに、掲載誌では1つが約2.8×2.0センチという切手サイズの小ささなのです。
なんと勿体ない!
せめてエドガーだけでも、もう少し大きいサイズでご覧ください。
(画像はセイカ永遠の少女マンガぬりえ5 ポーの一族」より)

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美しいですね~!


別冊少女コミック』1975年6月号
別コミ イラストピンナップ 怪奇ロマン ポーシリーズより〈エドガー〉

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第2シリーズが始まり、「リデル・森の中」掲載号に付いていたピンナップです。
画像はトリミングしていますが、左側がカレンダーになっています。
縦笛を吹くエドガーの端正なポートレート
この頃の萩尾先生のイラストは楽器を手にしている人物をよく見るような気がします。
このような単色のイラストは珍しく、独特の雰囲気を醸し出していますね。
ところでタイトルの「怪奇ロマン」って…と思ってしまうのですが、掲載誌の予告などではポーシリーズは最後まで「怪奇ロマンシリーズ」と書かれているのです。
ファンタジーとは認識されていなかったのでしょうか。


『週刊少女コミック』1975年32号
まんが家から書中見舞い状プレゼント

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読者プレゼント企画(各3名)の暑中見舞です。
萩尾先生には珍しいタッチの可愛いアラン。
着ている服は「一週間」の寝間着と同じですね。
私はジューンの言葉からアランに「森の精」のイメージを抱いているのですが、この絵はまさにそのイメージにぴったりで大好きです。


『週刊少女コミック』1975年51号
ポーの一族クリスマスカード エドガー

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光がゆらめく水底で夢を見ているようなエドガー。
幻想的で美しいクリスマスカードです。
この絵は単行本やデビュー40周年記念原画展図録に収載されているほか、海外版の表紙にも使われています。