亜樹の 萩尾望都作品 感想日記

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(61)「トーマの心臓」イラスト集②

トーマの心臓」連載時のイラスト集の続きです。
時系列で並べていますので前半をご覧になっていない方はこちらからどうぞ。

(60)「トーマの心臓」イラスト集① - 亜樹の 萩尾望都作品 感想日記


特に記載のない限り出版元は小学館です。
古い雑誌のコピーの画像ですのでコンディションは良くありません。どうぞご了承ください。
このイラスト集はファンの方に個人的に楽しんで頂きたいと思って作りました。萩尾先生ならびに出版元様より削除のご要請がありました場合は速やかに削除いたします。

 


『週刊少女コミック』1974年36号(連載第17回)

 

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裏写りしていて申し訳ないのですが、あらすじと主な登場人物紹介です。


「ユリスモールに、我が身の愛だけを告げてトーマは自殺した―その後、シュロッターベッツ高等中学(ギムナジウム)がむかえた転入生は、ぐうぜんにも、自殺したトーマとそっくりの顔のまき毛の少年。
彼、エーリクは、はねっかえりで、短気で、マザ・コン。
たちまち、ル・ベベ(あかんぼう)という愛称(ニックネーム)をちょうだいした。


――表向き学校一の秀才と評されるユーリ(ユリスモール)は、内心全くおだやかではない。
おりにつけ、トーマの影はエーリクと重なり、死をもってまで、少年(トーマ)がユーリに示した愛をうけ入れることはさらにできず、倒錯した思考の中で、ユーリはエーリクに殺意をもってつめよったりする。


いっさいを理解しているオスカーは、エーリクを町につれだしたりして、極力、ユーリとエーリクのしょうとつをさけさせようとする。
そんなオスカーに、エーリクは好感をもち、ユーリに対する悪感情を率直にぶつける。


めぐる日びの中で、とつぜん、エーリクは、母親の死を告げる手紙を受け取った。」


ページ全体の画像もどうぞ。

 

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『週刊少女コミック』1974年40号(連載第21回)

 

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「今までのお話」です。
物語としては、この回から第2部なんですね!


「結局、この日からストーリーは第二部にはいる。
ユーリ委員長を愛していたトーマ・ヴェルナーの自殺、そして、追いうちをかけるように現われた、トーマそっくりの転入生、エーリク!


罪人であるがゆえに、自分にとって、愛すること、愛されることは、許されないのだと信じていたユーリは、結局、トーマに心を開くことはなかった。
しかし、エーリクの姿は、トーマと重なり、それはたえず彼の背後から自分の愛をうけ入れてくれるようにと、ユーリのとざした心の扉をたたくのである。


ユーリは、エーリクを憎み、殺意すら持ったが、エーリクの愛していた母親が急死して、彼の悲しみの行き場がないときに、同情が先に走り、ユーリは、彼をなぐさめる。
ユーリの知られざる一面を見た思いで、エーリクは、彼に好感を持ち、やがては、せつなる恋に変わっていくのであるが……


トーマすら死なせたユーリに、エーリクの心が通じるかどうか、舞台は、また、学校に戻り、さまざまの人間もようの中、展開していく。」


全体の画像です。

 

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『週刊少女コミック』1974年42号(連載第23回)

 

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「少コミまんが家ホットジョッキー」の「おしゃべりコーナー」。
読者からの質問に答えてキャラクターの誕生日が書かれています。


 エーリク 19XX年1月1日
 トーマ  19XX年4月27日
 オスカー 19XX年2月14日
 ユーリ  19XX年12月6日


これらの日付はアシスタントさん方の誕生日と聞いたことがあるのですが、そうなのでしょうか?
詳しい方にご教示頂きたいです。


~2020. 2. 8 追記~


みっしさんより、トーマ、オスカー、ユーリの誕生日が萩尾先生のお仲間のお誕生日だとご教示頂きました。
みっしさん、どうもありがとうございました!!
残るエーリクの誕生日は『別冊少女コミック』に載っていたプロフィールから城章子先生(現・萩尾先生のマネージャー)のお誕生日とわかりました。
まとめると次のようになります。


 エーリク 1月1日=城章子先生
 トーマ  4月27日=伊東愛子先生
 オスカー 2月14日=木原敏江先生
 ユーリ  12月6日=佐藤史生先生

 

ちなみに萩尾先生のお誕生日5月12日はエドガーの誕生日です。
その理由について「自分と同じ日なら忘れないから」とおっしゃるのを前にどこかで読んだ記憶があります。
(昨年12月の阪急うめだ本店ポーの一族展」に合わせて行われた講演会でも、そうおっしゃっていたそうです。)

 


『週刊少女コミック』1974年45号(連載第26回)

 

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綴じ込み付録の「少コミにんき者シール」です。

 


『週刊少女コミック』1974年46号(連載第27回)

 

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連載中、唯一のフルカラー扉です!
高橋亮子先生の「つらいぜ!ボクちゃん」との合同扉でした。


そして掲載誌では、なんと扉の裏面もカラーページでした!!

 

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「さよなら――ぼくは行くよ
さよなら――ぼくは行くよ
それできみには
すべてが残されたことになる
そうして何も
失われるものはないんだ


いったろう
きみを愛してるって


いっただろう
きみを愛してるって」


これを発見した時は本当に驚きました。
フラワーコミックスもパーフェクトセレクションもこのカラーページは未収録で、掲載誌になかったこちらの絵 ↓ に差し替えられているからです。

 

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(『萩尾望都パーフェクトセレクション2 トーマの心臓Ⅱ』より。下も同)


カラー原稿をモノクロ印刷してもよかったのに、なぜ差し替えられたのでしょうね?
もしかしてトーマのモノローグをここに入れたくなかったからでしょうか。
最終回には、これとほぼ同じトーマのモノローグが出てきます。

 

 

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カラーページの時点ではユーリはトーマの心がまだわかっていなかったけれど、最終回ではもうわかっていたので受け止め方が違うのですよね。
もしかすると先生は、このモノローグを物語の最後にもってくる方が効果的と考えてカラーページを削除されたのかな、という気がします。
でも実はもっと単純な理由かもしれないし、本当のところをお聞きしてみたいですね。

 


『週刊少女コミック』1974年48号(連載第29回)

 

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予告カットです。
20号の表紙カットの一部を流用しています。

 


『週刊少女コミック』1974年49号(連載第30回)

 

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表紙カットです。

 

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同じ号の「主な登場人物」です。
全体の画像はこちら。
欄外に「今までのお話」が書かれています。

 

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「トーマの自殺後、転入してきたエーリクの愛の告白に、ユーリは悩む。
バッカスは、彼(ユーリ)の胸の傷について、オスカーに尋ねた。
彼(オスカー)は静かに話しだした。
ユーリの胸の傷は、サイフリートたちにリンチされ、ついたものだと。
なぜ彼(ユーリ)はリンチされたのか!?
二人の話を聞いてしまった彼(ユーリ)は、怒り叫んだ……オスカー、君は知っていたんだ!」

 


別冊少女コミック』1974年12月号

 

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別冊少女コミック』に載った『少コミ』の広告です。
本編からの流用かなと思って探したのですが見つからなかったので、予告用に描かれたのかもしれません。

 


『週刊少女コミック』1975年9号

 

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フラワーコミックス1巻の広告です。
「この娘うります!」第4回の本編内に挿入されました。

 


『週刊少女コミック』1975年14号

 

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フラワーコミックス2巻・3巻の広告です。
「この娘うります!」第9回の本編内に挿入されました。
3巻単独のこのような広告はありませんでした。
発売された頃に先生が『週刊少女コミック』に作品を発表されていなかったからだろうと思います。

 


『テレビランド増刊イラストアルバム⑥萩尾望都の世界』1978年 徳間書店

 

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予告カット風のイラストですが私は他で見たことがありません。
どこかで発表されたことがあるのか不明です。

 


ポーの一族展」図録(公式記念BOOK)


p. 82、83に、ここに画像を載せていない絵が2点掲載されています。
1つはユーリの予告カット、もう1つはオスカーの未発表イラストです。
ユーリの予告カットは他で見たことがありません。
オスカーの未発表イラストは絵のタッチからして、かなり早い時期に描かれたようです。
図録は現在、一般書店で購入できます。

 

『ポーの一族』と萩尾望都の世界【普及版】 (原画集・イラストブック)

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