亜樹の萩尾望都作品感想ブログ

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(88)1970-71年イラスト集②

先月に引き続き1970年と71年の雑誌に掲載された萩尾先生のイラスト集です。


先月はこちら ↓
『なかよし』『週刊少女コミック』『週刊少女コミック増刊』のイラストでした。

(87)1970-71年イラスト集① - 亜樹の 萩尾望都作品 感想日記


今月は71年の『別冊少女コミック』の予告カットをお届けいたします。
号数は作品の掲載月ではなく予告の掲載月です。


特に記載のない限り出版元は小学館です。
古い雑誌のコピーの画像ですのでコンディションは良くありません。どうぞご了承ください。
このイラスト集はファンの方に個人的に楽しんで頂きたいと思って作りました。萩尾先生ならびに出版元様より削除のご要請がありました場合は速やかに削除いたします。

 

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別冊少女コミック

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1971年2月号
「雪の子」

 

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タイトルと絵がマッチしているので違和感がありませんが、これってどう見ても「雪の子」じゃありませんね。
と言うか「ベルとマイクのお話」っぽいですよね。
「ベルとマイクのお話」は『週刊少女コミック』71年3・4合併号に掲載されたので、その予告用の絵がこちらに回されたのでしょうか。

 

1971年4月号
「かわいそうなママ」

 

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「母と子の美しい愛の物語」


作品を読んだ方は、このアオリに首をかしげるかもしれません。
だって主人公の男の子がママの幸せを願って殺してしまうお話なんですから。
でもそれ以上に驚きなのは、作品が「母の日特集」として掲載されたこと。
扉絵には「特異なタッチでえがく萩尾先生の “母の日特集②”」と書かれていました。

 

1971年6月号
「精霊狩り」

 

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「西暦××××年の未来社会には きみょうな風習が…」


モノクロは上からダーナ、リール、リッピ。
カラーの絵は作品の扉絵とリンクしています。
ただし作品中ダーナが剣を使う場面はありません。

 

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(『萩尾望都作品集13 11人いる!』1995年より)


更に別のカットもあります。

 

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(『テレビランド増刊イラストアルバム⑥萩尾望都の世界』1978年 徳間書店より)


作品の中にダーナがベールを被っている絵はないのですが、予告の時点ではこのようなイメージだったようです。

 

1971年8月号
「ケネスおじさんとふたご」

 

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カラーの方は、よく見るとケネスのお尻が落ちる辺りに剣山みたいな物(何か西部劇に出てくる物?)を置いているんですよ。
ヒドイ。
モノクロはボニーがミシェルに葡萄酒を飲ませてミシェルが酔っ払う場面です。

 

1971年9月号
「秋の旅」

 

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全体が見える絵もあります。

 

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(『テレビランド増刊イラストアルバム⑥萩尾望都の世界』1978年 徳間書店より)


ヨハンとルイーゼです。
クライン家の庭に咲き乱れていたバラが背景に描かれています。

 

1971年10月号
「秋の旅」扉絵

 

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予告カットではないのですが、作品のムードとミスマッチな題字が面白くて載せてみました。
ヨハンの服もバラも予告の絵と同じです。

 

「11月のギムナジウム

 

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カラーはとても印象的。
モノクロは「秋の旅」の本編内に挿入されていました。
上はエーリク。
下の中央がトーマ。
後ろで右手を上げているのは髪型からフリーデルかなと思ったのですが、黒髪ではないのでオスカーでしょうか。


アオリは
萩尾望都先生がこの秋におくる話題作――!
11月のギムナジウム


載せられませんでしたが上の方に「別冊11月号のお知らせ 萩尾望都先生の会心作!」と書かれていました。


そしてこちらは別カット。
オスカーがエーリクを講堂に呼び出す場面です。

 

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(『テレビランド増刊イラストアルバム⑥萩尾望都の世界』1978年 徳間書店より)

 

1971年11月号
「白い鳥になった少女」

 

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カラーが美しいですね。
モノクロは別冊と同じ予告カットが『週刊少女コミック』47号にも載っていて、別冊よりも見やすかったので画像はこちらを使用しました。

 

1971年12月号
「あそび玉」

 

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モノクロはティモシーと、彼を探しに来たサイボーグでしょうか。

 

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まだ先になりますが、1972年のイラストもいつかご紹介できればと思います。