亜樹の 萩尾望都作品 感想日記

*ポー復活で舞い戻ってきたファンがゆっくり綴ります。ネタバレご了承ください

(8)幻のカレンダー

ポーシリーズをリアルタイムで読んでいた皆様は、当時の掲載誌を今も大切に保存していらっしゃるのでしょうか?


私は…フラワーコミックスの購入と同時に処分してしまいました。(←なんと浅はかな…)
イラスト類だけはスクラップブックに貼り付けていたのですが、実家に置きっぱなしにしていて処分の憂き目に。(←なんと愚かな…)


それでも最近、東京の米沢嘉博記念図書館(まんがとサブカルチャー専門図書館)で掲載誌を閲覧して、なつかしい作品に再会したり、初めて見るイラストに興奮したりしながら、ほぼ一通り目にすることができました。
けれど、いまだに1つだけ、見たいのにどうしても見られないものがあります。


それは『別冊少女コミック増刊ちゃお』1976年1月号に付録として付いていた「'76ポーの一族カレンダー」


いえ、これは私も持っていました。でも当時は子どもだったので保存しておくという発想がなく、使用後に当たり前のように捨ててしまったのです。(←何というバカ!)


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そのカレンダーは1週間ずつめくる、壁掛けタイプのものでした。
今もネットショップなどに出品されているのを時々見かけますが、結構な値がついています。


表紙の絵はブランコに乗るメリーベルと、それを優しく抱きとめるエドガー。
検索すれば、この表紙の画像は見ることができると思います。


カレンダーの中には星占いも付いていて、扉絵に、エドガー、アラン、メリーベル、男爵、シーラ、ユーシス、キリアン、マチアス、そしてポーのキャラクターではありませんがオスカーやエーリクたちが描かれています。
この絵は『萩尾望都対談集1970年代編 マンガのあなたSFのわたし』(2012年 河出書房新社)の表紙に使われているほか、イベント時に販売されたTシャツのデザインにも使われました。


そして肝心の暦の部分の絵…これがどうしても見られません。
私の記憶では絵柄は4種類あり、どれもとても素敵でした。
エドガー、アラン、メリーベルが1人ずつのものと、エドガーとアランが一緒のもの。
あまりにも見とれていたからか、アランの絵だけはよく覚えています。左手に持ったオモチャの笛のようなもの(もしかしてお菓子?)を口にくわえて、右手に紙袋を抱え、街を歩く姿でした。確か帽子を被っていて、とても可愛かったです。
リーベルは可憐な立ち姿。
エドガーとアラン2人の絵は、1人が椅子に座り、もう1人が立っていたような気がしますが、もしかしたら何か別の絵と混同しているかもしれません。
エドガー1人の絵は…うう、思い出せない…。


何としても、この4枚の絵をもう一度見たい! それが私の悲願となりました。


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そんなある日。
子どもの頃に私に萩尾先生を教えてくれた友人と米沢嘉博記念図書館に行きました。
そこで見つけたのです。1階のガラスケースにカレンダーが展示されているのを!(それまで気づいていませんでした。)
いやもう、2人で欣喜雀躍。狂喜乱舞。
思い切って職員の方に「あのぅ…あのカレンダーを見せて頂くことはできませんか?」と聞いてみました。
けれど「ガラスケースの中の物は出せないんです」と丁重なお断りが。
さわりませんから~、見るだけでいいんです~と、なおも訴えましたが、やはりダメなものはダメでした(職員の方、しつこくて申し訳ありませんでした)。


そんなわけで今もなお、カレンダーは幻となっております。


(初投稿日:2016. 12. 14)


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2017. 8. 11 追記


この日記をmixiにアップした後、なんと奇跡的に保存されていた方のご厚意で中の絵を見せて頂くことができました! こんなに早く悲願が叶うとは…(感涙)


エドガーは襟元と袖口に豪華なレースをあしらった黒い服(「エヴァンズの遺書」のヘンリー風)の立ち姿でした。
言い訳がましいのですが、おぼろげにそんな記憶もあったのです。でも別の絵と混同しているに違いないと思っていました。
正面向きの顔がクールで素敵です。


リーベルギリシア風のドレスを着て竪琴を持っています。儚げな風情で麗しいです。


アランは記憶の通りで、くわえていたのはやはりオモチャの笛でした。“吹き戻し” “ピロピロ” などと呼ばれる、先が紙筒を巻いた形になっていて、吹くと音がして伸びるアレです。
紙袋の中にはフランスパンが3本。ここでまた新たな疑問が…これは誰が食べるの?(意味がわからない方は「(10)バンパネラの好きなもの」をご覧ください。)
チェックのショートジャケットにニッカーボッカー、おそろいの帽子、ボーダーの靴下と、とても可愛いです。


そしてエドガーとアラン2人の絵はギムナジウムの制服姿。
2人とも横向きで、アランは椅子に座り、膝の上にノート(台本?)を広げてペンを手にしています。エドガーはその横に立って丸めた紙を持っています。
「お気に召すまま」の稽古中でしょうか。それこそ映画のワンシーンのようです。


長々と説明してしまいましたが、とにかくこのカレンダーのイラストはどれもうっとりするほど素敵なのです。ぜひ多くの方に見て頂きたい。そこで…


小学館様!
お願いですから「ポーの一族」のイラスト集を出して、このレアなイラストを収録してください!! できれば日付を変えてカレンダーを再製作してください!!
…という要望書を『flowers』編集部宛に出したのですが、実現するとはあまり思えなくて…。


小学館様が無理なら他の出版者様!
もしもこのブログがお目に留まりましたら、ご検討頂けないでしょうか。
心よりお願い申し上げます。
(ちなみに、もしイラスト集を出版して頂けるなら、あれもこれも…と収録希望のレアな絵がたくさんありますのでリストにして差し上げたいです。)

 

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2018. 9. 3  追記


記事(41)にカレンダー部分のイラストと星占い扉絵の画像を載せました。
ぜひご覧くださいませ。

(41)「ポーの一族」イラスト集~「'76ポーの一族カレンダー」 - 亜樹の 萩尾望都作品 感想日記