★激しくネタバレしております。ネタバレNGの方は申し訳ありませんが作品をお読みになってから、ぜひまたいらしてくださいね ♪
こんにちは。
今この記事を読んでくださっている方は多分もう「青のパンドラ Vol. 5」を読まれたんですよね?
とんでもないことになりましたね!
私などは驚きと安堵と共に、とらえどころのない気持ちで茫然としております。
ま、とりあえず扉絵をどうぞ。
(小学館『flowers』2023年2月号より)
今号のハイライトは、何といってもアランが復活したこと!
エドガーが半狂乱になるほど求めていた、
ファンが40年来待ち望んでいた、
アランが蘇った―――― ‼‼
が、その前に、住処としていた壺を失った血の神がアランの中に入ってしまった。
そのせいなのか、どんな劇的な復活を遂げるのだろうかと固唾をのんで見守る読者をよそに、まるで一晩ぐっすり眠った翌朝のように至ってフツーに目覚めたアラン。
爪だけが青いままで。
えーっと。
これは元のアラン…なわけないですよね。
姿形がアランなだけで中身は100%血の神なんでしょうか。
大老ポーが不死人として完成する前のように、血の神に操られているの?
それとも血の神はアランの体の奥深くに潜在しているだけ?
アランとして過去の記憶はあるのか。
40年間炭のような姿に変化していた自覚は?
「秘密の花園」で眠りの時季から目覚めた時は飢えていたのに、40年も眠った後で飢えていないのは血の神だから?
血の神は何をするつもりなのか。
このままアランの中に留まり続けるのか。
新しい壺を用意したら、そちらに移るのか。
または他の誰かの体に?
この章のタイトル「青のパンドラ」とは、つまりアランのこと?
いやいや、最後まで分からないぞ。
ふう。全く謎だらけ。
アランが復活した日には薔薇の紅茶でお祝いしたい位だったのに、まさかこんなことになろうとは。
さすが萩尾先生、いつも良い意味で読者を驚かせてくださいます。
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前号で登場した不倫カップルのカミラとライナーは意外な形で関わることになりましたね。
アルゴスと鉢合わせして助けを求める手を伸ばしてきたカミラを、思い切りアルゴスの方へ押し戻して逃げるライナー。
人間、とっさの行動に本性が現れると言いますが…
サイッテー ‼
カミラに対して口ばっかりで本当は離婚する気なんてないことも明白です。
それはさておき、驚いたのはアルゴスですよ。
カミラとは偶然出会っただけなのに家の場所が分かって中に入れる…という所までは、まあ想定内としても、話し方や声を真似ることも出来る。
大老もこんなことが簡単に出来るんですかね?
今のアランなら、もっとすごい能力があるのかな。
あ、アルゴスがカミラの振りをしてスマホで喋っている姿が何だか可笑しくて笑っちゃいました。
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さて、これからどんな展開になるのか全く想像がつきません。
アランはどうなるのか。
アーサーの家にはアランの苦手な犬がいますが、どう関わるのか。
カミラはどうなるのか。
バリーがフォンティーンを解放すると何が起きるのか。
そもそも大老がアランを復活させたり、バリーに炎の剣を渡したりした真意もよく分からないし、ライナーの病弱な娘も何やら関わってきそうな気がするし…。
気になることが色々ありますが、この続きは春までお預け。
その前に2月9日(木)頃にフラワーコミックススペシャル『ポーの一族 青のパンドラ』第1巻が発売。
『トーマの心臓』プレミアムエディションも同時発売です ♪
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「青のパンドラ」Vol. 1~4 の感想です。よろしければどうぞ。
(90)「青のパンドラ Vol. 1 冷蔵庫で眠る」 - 亜樹の 萩尾望都作品 感想日記
(91)「青のパンドラ Vol. 2 アランが盗まれる」 - 亜樹の 萩尾望都作品 感想日記
(93)「青のパンドラ Vol. 3 ベニスのベラの家」 - 亜樹の 萩尾望都作品 感想日記
(95)「青のパンドラ Vol. 4 影の道」 - 亜樹の 萩尾望都作品 感想日記